今回は業務用エアコンの電気代についてと消費電力を抑えるエアコン節電情報を説明いたします。
古い業務用エアコンは消費電力が多く、フィルタの汚れなどで運転効率・消費電力は最新機種と比べると大分落ちます。
10年以上の業務用エアコンの場合、消費電力・寿命的にも入れ替え検討してみてはいかがでしょうか。
業務用エアコンの電気代は正確に出ない
エアコンの電気代は状況によって大きく変わります。
それはお部屋の状況によって冷暖房能力を調整するので、最大能力を発揮した場合と最低能力を発揮した場合で大きく電気代が変わってくるのです。
新型と旧型の業務用エアコンの差
正確に電気代を出すのは難しいですが、電気代を計算するのは簡単です。
実際に今設置されているエアコンと入れ替え予定のエアコンで電気代を見比べて検討してみましょう。
業務用エアコン電気代の計算方法
一時間あたりの電気代は 消費電力(kW) x 電力料金単価(円) x 時間 で計算できます。
試しに夏に8時間使った場合を計算してみます。
消費電力 3.5kw
あるメーカーの2017年モデル6馬力の天井カセット形冷房定格消費電力
電力量単価
夏季:17円06銭 その他季:15円51銭 (東京電力の低圧電力単価)
時間 8時間 3.5kW x 17.06 x 8 = 477.08円となります。
業務用エアコンの消費電力で比較
電気代の計算式でキモなのは消費電力!消費電力を比較すると何パーセント節電出来るか調べられます。
エアコンの消費電力は大きく分けて2つあります。
定格の消費電力 定格の能力で運転したときの消費電力です。
通常の家電は機能を最大限使った場合を定格の消費電力と表しますが、エアコンの場合は定格消費電力とは別に最大消費電力があります。
暖房低温最大(消費電力) 暖房時の最大消費電力でエアコンの最大消費電力と同じです。
2017年モデルと2007年モデルの業務用エアコン比較
簡単に定格消費電力で比較してみます。
※6馬力天井カセット形の数値 2017年モデル定格消費電力3.5kW 2007年モデル定格消費電力4.91kW 仮に定格消費電力で運転計算すると約29パーセント電気代が節約できます。
電気代を安くするための業務用エアコンの選び方
電気代が安い業務用エアコンを選ぶには業務用エアコンのAPF値が高い商品を選びましょう。
基本的に馬力が小さい商品が省エネ性が高いので、工事代金と相談して大型を設置するか小型を複数設置するか検討しましょう。
省エネ度はAPF値が7の業務用エアコンはAPF値6の業務用エアコンと比べ6/7の消費電力となります。
APFについて詳しくはこちらをごらんください。
単相200Vと三相200Vの違いは?
業務用エアコンには動力と呼ばれる三相電力と一般家庭で利用される単相電力 2種類のタイプがあります。
タイプによって電気代にも差が出ます。
詳しくはこちらをごらんください。
業務用エアコンを省エネで使うには
フィルタ掃除
汚れの程度によって節電具合は変わってきますが、室内機の熱交換器洗浄で20%程度削減した事例もあります。
熱交換器の洗浄は専門的な掃除になるので業者に頼む必要があり気軽にできません。
自分でも出来るフィルタの掃除も節電効果がありますのでこまめに掃除するのが一番です。
温度設定
店舗で実践するには難しいかもしれませんが、設定温度を下げると省エネです。
設定温度を1°C変えると10パーセントの節電効果が見込めます。
温度を変えすぎて、不愉快になっては意味がありません。
季節ごとにおすすめの温度設定をまとめたページをご参考下さい。
室外機に打ち水や日よけを設置
室外機の熱交換器を打ち水で冷やすことでぐっと消費電力を抑えられます。
温度上昇に合わせて室外機に噴射水をだす商品もございます。
また熱交換器を冷やすために日よけを設置するのも効果的です。
日よけをつける際の注意点は室外機の空気循環を妨げてしまうと逆効果! 吸い込み口をもので塞いだり、カバーで室外機を覆わないよう気を付けましょう。
最後に
補助金を使って負担を少なく、業務用エアコンを買い替えいただけます。
省エネを考慮した助成金や換気設備を導入して補助金が降りるものもあります。
・省エネルギー・需要構造転換支援事業費補助金「経済産業省」
上記であれば補助率は1/3です。
もし入れ替えをご検討であれば、相談・お見積りまで無料ですのでお気軽にお声がけください。