弊社にも20年以上たった古いエアコンの入れ替え依頼は、ちらほら舞い込みます。
エアコンの使い方や頻度、環境によって寿命は変わり、いつ壊れるかの予測は難しいです。
もし今古いエアコンをお使いでも使用頻度も低く、夏壊れても困らなければ
無理に交換する必要はありません。
古いエアコンについて解説いたします。
基本的に修理は難しい
古いエアコンは修理したくてもメーカーに修理部品の在庫がなく(製造打ち切り後10年間が部品保有期間)
修理するには故障箇所の在庫を持っている店舗などから、部品を調達する必要があります。
修理する部品が手に入らず、だったら新品に入れ替えという流れは珍しくありません。
ただ故障の内容によっては、汎用的な部品で直せることもあります。
エアコンの信号を受信する受光部の故障などは、汎用的な部品で修理可能だったりします。
20年以上経っているエアコンであれば、電気代も高くつきますし修理しても別部品が故障する可能性も高いです。
古いエアコンで壊れてしまったら、修理ではなく交換を考えた方が無難です。
経年劣化により冷暖房能力は落ちている
ホコリが溜まるとか関係なく、エアコンが稼働した分徐々に冷暖房能力は落ちていきます。(コンプレッサーの摩耗など)
冷えにくい・温まりにくいのはもちろん、劣化が進んでいる場合
設定温度に達するまで1時間以上、時には3時間もかかったりします。
夏場にもしエアコンが効かないとなると、室内でも熱中症で倒れてしまうことは十分考えられます。
他にも経年劣化は運転音の悪化やエアコンが臭くなる原因でもあります。
電気代は高い
10年前くらいの機種と今の機種では対して電気代は変わりません。(暖房を使うなら少しは省エネになるかな・・・程度)
2.8kw機種はほとんど消費電力が変わらず、4.0kw機種は多少効果があるといった具合です。
理由は2010年のエアコン能力がエアコンの省エネ基準となっており、その数値を上回っていれば省エネとなるからでしょう。
20年前のエアコンであれば、買い替えでしっかり省エネされるので電気代の節約につながります。
エアコンの省エネ基準は2022の今年引き上げが発表され、壁掛形は2027年度、それ以外は2029年度までに
最も改善率が高い数値で34.7%の省エネを掲げています。
すぐに省エネのエアコンが発売されるわけではないので、20年超えであれば買い替えても良いかもしれません。
10年物は夏場に故障して困らなければ、節電的には様子見したほうが良さそうです。
もし電気代でエアコンを選ぶなら、こちらをご参考ください。
今年の電気代は厳しい・・・
2021年9月頃から電気代は上がり始めて、値上がりはとどまる様子がありません。
大手電力会社10社が今年10ヶ月分の電気料金を「過去5年間で最も高い水準になる」といっており
今年の電気代は大体26%程度、値が上がっているようです。
掃除をすれば電気代と冷暖房能力に効く
フィルターのホコリ詰まりや熱交換器についたゴミを取り除くことで、電気代と冷暖房能力両方に効果が見込めます。
熱交換器まで掃除するのは大変なので、メーカーや業者に頼むのが無難でしょう。(自己責任でdiyも可)
交換の目安
- 室外機や室内機から異音がする場合
- エアコンのエラーコードがでて動かなくなってしまった。
- 水漏れを起こす、変な匂いがする
などの症状がございましたら故障の前触れですので交換を検討しましょう。
詳しくは壊れる前兆についてご覧ください。
最古のエアコンはなんと50年前のエアコン
静岡市で発見されたエアコンは50年物にして、なんと現役で動くとのこと
スイッチを引っ張って電源を入れるタイプとのことで、流石レトロ家電。
交換すると消費電力が4割減り、電気代は1年間で1万4000円ほど安くなるようです。
最後に
古いエアコンだからといって不便していなければ、無理に買い換える必要はありません。
夏場に壊れた!困ったから依頼しよう!といったお客様はたくさんいらっしゃるので
もし交換しようかなと思われたら、夏場以外に購入されるのをおすすめします。(待たされる&価格も安くない)
もし買い替えを検討している場合は重要なポイントをおさらいしておきましょう。