冬にエアコン暖房が効かない原因と解決法

エアコン

夏冷房する分には、外気温35℃からお部屋温度25℃まで下げるのに10℃の温度変化で済みます。
しかし冬暖房するには、外気温5℃からお部屋温度20℃まで上げるのに15℃の温度変化が必要です。

冬場の方がエアコン運転にパワーが必要なんです。
猛暑で冷房が効きにくいのと同じくらい、冬も暖まりにくいです。

暖房が効きにくくなる原因を知って、快適に過ごしましょう。

風は出るが暖かい風が出ない

四方弁の故障

冷房と暖房を切り替える部品が故障している可能性があります。
エラーコードが出るので、四方弁の故障かどうか調べてみましょう。

冷媒ガスが漏れてる可能性あり

冷媒ガスがあることで、エアコンは空気を温めたり冷やしたりできます。

豆知識
冷媒ガスの通る冷媒配管を規定より長く延長した時にも、冷暖房能力は低下します。
冷媒配管を延長する時は、冷媒ガスを追加で注入することで冷暖房能力が落ちないようにしています。

冷媒ガスが漏れる理由として

  1. 室内機と室外機をつなぐフレア加工が悪い
  2. 移設したエアコンのフレア再加工せずに接続
  3. 設置後に室外機を動かした場合

1.はつけてもらってすぐは冷暖房に問題なく動いているが、実は少しずつ冷媒ガスが漏れているパターン
設置後、2~3ヶ月以内に起きた場合、工事の施工不良を疑ってください。設置店で対応いただけます。

2.は引っ越しなどでエアコンを移設した際に、冷媒配管接続がうまくいかなかったパターン
見た目は大丈夫そうに見えても、小さなキズがあるとそこから冷媒ガスが漏れ出します。

フレアを再加工することで、前回接続時に付いたキズからのガス漏れを防げます。

3.はつながってる冷媒配管を考えずに、室外機の位置を動かしてしまった場合
動かした衝撃で配管接続部から冷媒ガスが漏れ出す可能性があります。

ゲージマニホールドという圧力計を使ってガス圧を図ることで、冷媒ガスが漏れているか判断できます。

風は出るが暖かい風が出ない系は、エアコンの設定が間違ってない限り故障しています。
専門の業者に確認してもらうか、買い替えをするか検討してみましょう。

暖かい風が出ているが部屋が暖まらない

室内機のエアコンフィルターの汚れ

エアコンは室内の風を一旦吸い込み、空気を温冷風に変えて室内に戻します。
フィルターが汚れてしまうと、空気がうまく吸い込めなくなり温風が出にくくなる可能性があります。

エアフィルターを取り出し、埃を取り除くなどしてお手入れしてあげましょう。

エアコン本体の吹出口や吸込口が物理的に塞がっている

エアコン本体の吹出口と上部についている吸込口が、タンスや棚などの家具やカーテンで埋まっていませんか?
しっかり空調するには、十分にスペースを取る必要があります。

スペースが不十分だと「ショートサーキット」が発生します。

エアコンが温めた空気が障害物に跳ね返り、暖かい空気をまたエアコンが吸い込みます。
お部屋は寒いままなのに、エアコンは設定温度になったと勘違いして運転を緩めます。

タンスなど後でも位置変更出来るものならどかしてしまいましょう。
カーテンBOXでショートサーキットを起こしている場合、次回設置時にエアコンの位置をずらすなどの対策が必要です。

冷房に問題なくても、暖房時だけショートサーキットは起きます。
冷気は床に向かって流れていき、天井は常に熱気ですのでショートサーキットは発生しません。
暖房は天井に向かって流れていくので、空気の流れが滞ってしまうと室内機付近に暖房風が留まってしまいショートサーキットが発生します。

障害物を退かせない場合はサーキュレーターや扇風機などで、空気を混ぜる対策をしましょう。

室外機の吸い込み、吐き出しが塞がっていないか

室外機は外の空気を取り込み、外に冷暖房空気を吐き出すことで
室内機に冷気・暖気を運んでいます。

室外機の近くに植木鉢などを置いて、空気の吸い込み・吐き出しを妨害すると
暖房能力は確実に下がります。

他には、吸い込み・吐き出し口がホコリや泥、枯れ葉などで汚れていないかチェックしましょう。
外に設置する物なので、掃除に水を使っても構いません(雨を遥かに超える水量は故障の原因に)

雪が降ったさい、積雪で室外機が埋まってしまった場合も同じです。

雪でエアコンが効かない原因と対処法はこちらをごらん下さい。

熱交換器、ファンが汚れている

フィルターより奥側に付いている熱交換器、ファンも使ってるうちにホコリやカビついてしまい
段々と暖まりにくくなってしまいます。

エアコンをある程度分解することで掃除できますが、掃除する時に電気部分に水をかけて故障させてしまったり
水洗い用にエアコン周りを養生(エアコン電装部の保護とお部屋に水を飛び散らせない保護)する手間がかかります。
なれていない人は自分でやらず業者に頼んだほうが良いでしょう。

メーカーによっては公式でクリーニングサービスを展開しています。(現在他メーカーでやってないか再チェックする必要がある)

室外機コンプレッサー劣化

エアコンの心臓部であるコンプレッサーは、使い続けてるうちに金属表面が摩耗していきます。
摩耗が進むことで、冷媒ガスの圧縮効率が落ち「消費電力量の増加」と「冷暖房能力の低下」を招きます。

1年に4~5%ずづ消費電力が上がり、10年後には50%以上消費電力が増加します。
劣化による能力不足に陥ると、設定温度まで到達するのに時間がかかり、常にフル回転の運転が強いられます。

するとますますコンプレッサーの劣化は進んでいきます。
経年劣化の場合はエアコンを買い換える必要があります。

温度が低いと、暖房能力が下がる

部屋の広さ条件によって、暖かい温度まで上がらない可能性があります。
必要によって他の暖房器具も使う必要があります。

寒すぎる外気温では、霜取り運転や低温暖房能力という暖房能力が抑えられた運転となります。

暖まりにくい、お部屋

木造で気密性・断熱性が低いと、空気を温めても暖かい空気が外に抜けていってしまい、お部屋は暖まりにくいです。

冷房、熱ともに窓から温度がお部屋に侵入してきます。
窓の多いお家や窓が大きな部屋は断熱性・遮熱性から考えると不利です。

空間が広いとその分冷暖房能力は多く必要になります。
天井が高い・吹き抜けがあるお部屋は暖まりにくいです。

直射日光は冬場の貴重な熱源、直射日光が当たらない部屋は暖まりにくいです。

暖かい風が途中で止まってしまう

霜取り運転(デフロイト運転)

エアコンの室外機に霜が付いてしまうと、エアコン運転に支障をきたします。
もし霜取り運転が行われず、室外機が霜だらけになってしまうとエアコン運転そのものが止まってしまいます。

霜が付いてきた段階で暖房中のエアコンが冷房に切り替わり、室外機に熱を送ることで霜を溶かします。
デフロイト運転について詳しくはこちらをご覧ください。

電源が入らない

リモコンが壊れていたり、電池切れだったりしてもエアコンは動きません。
久しぶりにカバーを開けてみたら、電池が液漏れしている可能性もあります。

電池を交換する際に注意して欲しいのは、長期間保存している電池だと放電しきってる可能性です。

まずはただの電池切れか、それともリモコン自体が壊れているのか確認しましょう。
リモコン自体の故障かどうかは、赤外線の映るカメラを使えば判断可能。

携帯電話、デジカメを撮影状態にしてリモコンを押します。
白く光っていれば、リモコンは壊れていません。

最近のスマートフォンのカメラでは赤外線が映らない物が多いです。
画面正面に付いている自撮りカメラでは写ったりするので、試してみましょう。(iPhoneなど)

リモコンが光っているのに電源が入らない

室内機のスイッチを押して動くのに、リモコン操作で動かない場合は
エアコン室内機のリモコン受光部不良が、考えられます。

リモコン受光部交換か室内制御基板ごと交換する必要があります。

室内機についてるスイッチを押してもエアコンが動かない場合
室内機制御基板が故障してる可能性が大きいです。

一度確認しておきたいケアレスミス

エアコンの設定が正しいか確認しよう

夏使ったままそのままになってる、または暖房向きの設定に変わっているかチェックしましょう。

  • 冷房、除湿、送風、省エネモード、自動運転になっていないか
  • 風量が微風や弱になっていないか
  • 設定温度が低くなってないか
  • 風向きが上向きになっていないか(ルーバーが上向きになっていないか)

暖房の効き目を上げるアイデア

サーキュレーターや扇風機で空気をかき混ぜたり、エアコンを湿度を上げるなどの対策ありますが
熱対策に最も有効なのは、窓からの熱を防ぐことです。

理由はシンプル、夏・冬ともに一番熱が出入りするのは『窓』です。
家の冷気の58%は窓から侵入してくるので、断熱・機密性能を上げられるほど
お部屋は暖かくなりやすい環境になります。

比較的簡単に出来る対策は

  • 遮熱カーテンや厚手のカーテンに買い換える
  • 窓に遮熱シートを貼る

あたりがお手軽ですが、本気で対策するなら2重窓にするなど
窓自体のグレードを上げるのが効果的です。

他のエアコン効き目を上げる方法については
以下をご覧ください。

最後に

10年以上経ったエアコンがもし温まりにくいなら、ホコリ等の蓄積などの経年劣化が考えられます。

本格的に掃除をして延命させるよりは、買い替えてしまったほうが費用的にもお得だったりします。
もしエアコンの調子が悪そうならば、買い替えタイミングを見計らってみてはいかがでしょうか。

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