ダイキンに続きパナソニックでも換気機能付きエアコンを売り出してきました。
元々エアコンに換気機能は無く、換気用に配管を追加することで空気の入れ替えを可能にしています。
・エアコン換気機能のおさらい
・換気エアコンの選び方
・換気エアコンのメリット・デメリット
について皆様にお伝えいたします。
そもそもエアコンは換気する商品ではない
エアコンから吹き出している冷暖房は室内の空気から熱エネルギーを奪ったり、与えたりすることで
冷たい空気や温かい空気を作り出し、室内の温度調整をしています。
エアコンの室外機にはお部屋から奪った熱エネルギーだけ運ばれ
・夏であれば熱風
・冬であれば冷気
を吐き出しています。
室内の空気を温度調整して、循環させるのがエアコンの役割です。
もっと詳しく知りたい場合は、動画「暖房の25℃と冷房の25℃は、何が違う?」をご覧ください。
そもそも換気って必要あるの?
換気はした方がいいです。
意識してない内にパフォーマンスが下がってる可能性があります。
部屋を締め切っていると呼吸でCO2が増えていき、CO2濃度が1000ppm(空気全体の0.1%)を超えると
支障が出てくると言われています。
・5000ppm以上 危険
・2500~5000ppm 健康に害を及ぼす可能性がある
・1000~2500ppm 眠気が誘われる
・700~1000ppm 問題なし
・450~700ppm 健康的な室内
・350~450ppm 外と同じ
引用:二酸化炭素濃度はどのくらい?
換気を忘れても大した問題はありませんが、CO2濃度が高くなるにつれテストの正解率が落ちた(1)という検証もあり
集中力を高めるのであれば、適度な換気は必要です。
集中力を測定するJINS MEME開発者井上氏によれば、数時間に1度窓を開けることで低いCO2濃度を保てるそう。
温冷も集中力には関係してきます。
できるのであればこまめに換気を行ったほうが良さそうです。
換気エアコンを導入するメリット・デメリット
メリット 窓開けでの急激な温度変化を避けれる
真夏や真冬に窓を開けると、せっかくいい感じのお部屋温度が台無しになります。
他にも窓を開ける必要がないので、窓開け時の騒音やそもそも網戸が無くて開けられなくても大丈夫なのがメリットです。
デメリット 交換費用が高く付く
換気用エアコンは換気用の配管(ホース)を追加する必要があり、エアコン貫通穴が小さい場合
工事が困難であったりサイズによっては穴を大きくする必要が出てきます。
また配管が追加される仕様上、化粧カバーのサイズアップが必要になるときも
その場合今まで利用していた化粧カバーは再利用いただけません。(スリムダクト・スッキリダクト)
またエアコン本体自体もいい値段するので、費用面をよく考え導入するか検討しましょう。
家庭用・業務用換気エアコンと換気特化商品のご紹介
4メーカーが対応しており
・ダイキンは給気換気・排気換気対応
・パナソニックも給気と排気対応可能に
・三菱電機、日立は別売りユニットにて対応
換気に対応しているといっても違いがあるので注意が必要です。
ダイキン換気エアコン
使う時間の長いリビング向け『うるさらX』小型モデル『うるさらmini』シンプルな機能『VXシリーズ』の3種類が販売されています。
うるさらX
機能豊富なダイキンのハイエンドモデル。
給気は「mini」「VX」でも可能だが、排気機能があるのはうるさらXのみ
メーカーの数値から考えると、6畳であれば1時間で空気を入れ替えられますし
14畳のお部屋であれば、130分で空気を入れ替えられる数値です。
ただし上記数値は理想のエアコン設置状況+運転強なので、実際はもっと数字落ちます。
建築基準法の定めでは1時間に半分以上空気を入れ替えれることとされています。
畳数が少ないモデルは換気十分、大きいモデルに関しては換気は補助的なものと考えたほうがいいでしょう。
うるさらmini
Xに比べると、給気量は少なくなっているようです。
VXシリーズ
うるさらminiと同じくらいの給気量です。
パナソニック換気エアコン
最上位モデルのLXシリーズのみ換気機能が備わっています。
三菱電機換気商品
エアコンではありませんが換気に特化した商品ロスナイが販売されています。
換気に特化してるだけあって、エアコンの換気機能より強力です。
日立換気商品
別売りの「プラス換気ユニット」取り付けで、換気いただけます。
建築基準法に準拠したと書かれている通り、換気力は申し分ありません。
換気エアコンを選ぶなら?
・換気量で選ぶなら日立や三菱電機
・気軽に換気エアコンを導入するならダイキン「VXシリーズ」
・高機能エアコンを買うつもりなら、ダイキンかパナソニックの最上位モデル
エアコン以外で換気する方法
外の空気を取り入れる方法は
・窓を開ける
・換気扇を使う
・24時間換気システムを使う
もし素早く部屋の空気を入れ替えるのであれば、開けた窓に向けて扇風機やサーキュレーターを向けると良いでしょう。
窓がない部屋であれば、ドアを開け換気できる部屋へ空気の通り道を作る必要があります。
空気清浄機は、センサーのみでCO2を取り除く機能はありません。
観葉植物でCO2を取り除くのは、微々たるもの(2)なので外の空気を取り込む他ありません
最後に
純粋に換気だけを考えるなら窓を開けるのが一番良いです。
窓を開けられない環境であったり、温度変化を避け快適さを求めるなら換気エアコンは選択肢に入ってきます。
といっても換気エアコンはそこまで換気能力高くないので、あくまで補助的な役割と考えておきましょう。
純粋に換気だけを考えるなら窓を開けるのが一番良いです。
窓を開けられない環境であったり、温度変化を避け快適さを求めるなら換気エアコンは選択肢に入ってきます。
といっても換気エアコンはそこまで換気能力高くないので、あくまで補助的な役割と考えておきましょう。