業務用エアコンには単相と三相の2種類あります。
エアコンの性能・見た目は変わりませんが、状況によってどちらを選ぶとお得か変わってきます。
今回は単相と三相の違いとエアコンの選び方をご説明いたします。
単相200Vと三相200Vの違いは?
簡単に説明すると三相は電力の輸送効率や利用効率がいいので、工場などでよく使われています。
たくさん電気を使うなら三相が電気代でお得。
あまり使わないなら単相の方が電気代の基本料金が安くてお得。
単相200V
電力メータに【交流単相3線式】表示されている場合使えます。今の一般住宅はほとんどこの形式です。
【交流単相2線式】の場合は200Vの電源が取れないので注意が必要です。
100Vと200Vを同時に使用できます。
三相200V
3本の電線の位相が120度ずつずれている電源方法です。
動力とも呼ばれ、単相と違い200Vのみ使用できます。
エアコン選びのポイント
商品代金
弊社は単相と三相の違いで商品の値段は変わりません。
馬力選定に制限あり
単相200V
1.5馬力から3馬力まで対応。
三相200V
全馬力対応可能。
電気代
試しに一般的な店舗で3馬力エアコンをつけた時の単相と三相の電気代を試算します。
※東京電力で試算。2017年12月現在
単相200V
従量電灯B 60Aの場合
基本料金
1684円80銭
電力量料金
電力量料金(三段階) | 単位 | 料金(税込) |
---|---|---|
最初の120kWhまで(第1段階料金) | 1kWh | 19円52銭 |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 1kWh | 26円00銭 |
上記超過(第3段階料金) | 1kWh | 30円02銭 |
三相200V
低圧電力 負荷設備契約の場合
基本料金
1kw辺り 1,101円60銭
電力量料金
電力量料金(時期で変動) | 単位 | 料金(税込) |
---|---|---|
夏季(7月1日から9月30日) | 1kWh | 17円06銭 |
その他季(10月1日から6月30日) | 1kWh | 15円51銭 |
詳しい計算は割愛しますが、3馬力のエアコン1台のみ設置の場合は低圧電力基本料金は3kwです。
つまり基本料金は
3 x 1,101円60銭=3304円80銭
となります。
価格差
基本料金の差は
1684円80銭 - 3304円80銭で1620円単相200Vが安いです。
低圧電力で従量電灯よりお得につかうには夏季269kwh他の季節229kwh使う必要があります。
定格消費電力 2.15 kWの商品であれば、夏に125時間(8時間稼働で15.6日) 冬に106時間(8時間稼働で13.3日) 以上エアコンを使うなら3相200Vエアコンを検討しましょう。
結論
使う時間が長ければ、三相がお得ですがあまり使わない場合は単相がお得です。
元から三相200Vを店舗で使用している場合は、三相エアコンを導入することをお勧めします。(工事費が高く付くため)ただし、全然使っていない例外は除く。