どちらも業務用エアコンですが、それぞれ特徴的な部分があります。
パッケージエアコンはダイキンだとスカイエアー,三菱電機だとMr.Slimシリーズ
ビル用マルチエアコンはダイキンだとVRV,三菱電機だとHyperMultiシリーズになります。
今回は簡単なビルマルチエアコンとパッケージエアコンの違いについて説明いたします。
ビルマルチエアコンとパッケージエアコンの違い
室内機の運転方法の違い
- ビルマルチエアコンは室内機を個別運転可能
- パッケージエアコンは室内機同時運転(一部パッケージエアコンは個別運転可能)
ビルマルチエアコンは個別運転が可能で、リモコンも室内機ごとに1つごとにセットです。
パッケージエアコンは同時ツインや同時トリプルともいわれ一つのリモコンで、複数台の室内機を同時に動かします。
室内機の馬力の違い
ビルマルチエアコンはメーカーによって違いますが10馬力以上の商品もございます。
パッケージエアコンは馬力が10馬力までとなっています。
10馬力といえば場所にもよりますが197 ~ 291 ㎡くらいの広さを空調いただけます。
それ以上の広さは環境によってビルマルチエアコンを導入する必要があります。
室内機の容量の違い
- ビルマルチエアコンは異容量の室内機を使用可能
- パッケージエアコンは基本的に同容量の室内機を使用
一部パッケージエアコンは異なる容量の室内機を使えますが、基本的には同容量しか使用できない物が多いです。
ビルマルチエアコンは室外機の容量に室内機が収まっていれば、異容量接続が可能です。
電源の取り方の違い
- ビルマルチエアコンは室外機側・室内機側それぞれに電源が必要。
- パッケージエアコンは室外機から電源を取って、室内機に給電。
冷媒配管の長さの違い
- ビルマルチエアコンは冷媒配管全体で1000m,室内外機の高低差は50mまで対応。
- パッケージエアコンは冷媒配管全体で100m,室内外機の高低差は30mまで対応。
メーカーによっても違いますが、ビルマルチエアコンは大規模ビル用に余裕をもった冷媒配管長を持っています。
パッケージエアコンはお店や事務所向けなので、冷媒配管長に限りがあります。