ルームエアコンから大型冷凍冷蔵倉庫まで幅広く使われているR22冷媒ガスですが、オゾン層保護法の規制対象にあります。
オゾン層保護の国際枠組みの1987年のモントリオール議定書によって2015年には生産量を6割削減(1989年の基準生産年10%以下)、2020年1月1日には生産が無くなることが決定しています。
R22ガス全廃の影響
10年以上お使いのエアコンや冷蔵庫などにR22ガスが使われている可能性が高いです。
エアコンが故障した場合、時期によっては修理用のR22ガスが手に入りにくい可能性があります。
R22ガスの値段が徐々に値上がりする
R22ガスの生産量が減るのと既存のR22ガス機器の入れ替えは同時に進みません。
生産は減るが需要は減らないので、R22ガスの『値上がり』が発生し、『買占め』などが懸念されます。
いつまでR22ガスの在庫があるかわからない
R22ガスは2020年1月1日に生産ゼロ後はR22ガスの在庫は増えません。
現在も値上がりしているので、日が経つにつれ値段も上がりますし、生産分の在庫がいつ無くなるか不透明です。
補足
補記1
モントリオール議定書では、2020年時点で現存する冷凍空調機器への補充用途のHCFCに限り2029年末まで生産を認める特例が存在します。
ただし、通商産業省化学品審議会オゾン層保護対策部会中間報告(平成8年3月14日)においては、上記の補充用途も含めて、2020年のHCFC生産・消費量の削減・全廃を目標とすることとされています。補記2
フロン類の使用の合理化および管理の適正化に関する法律(平成25年6月12日公布法律第39号)。
なお、再生されるフロン類はモントリオール議定書の削減・全廃の対象となりませんが、再生量はフロン類の廃棄量と回収率、再生設備などに制約されます。引用元:一般社団法人 日本冷凍空調工業会
まとめ
エアコンがご入り用の季節にR22ガスエアコンを修理するのは今後大変になります。
修理費用の高騰やR22ガスの入手困難による修理期間の遅れが懸念されます。
エアコンが故障する前にエアコン更新をご検討してはいかがでしょうか。
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