エアコンの取外しにはポンプダウンと呼ばれる作業が必要になります。
道具さえそろえてしまえば、そこまで敷居の高い作業ではありません。
強制冷房運転(応急運転)がうまく行われているかが、キモになります。
これを読んで内容がピンとこなければ、おとなしくプロに依頼しましょう。
ポンプダウンとは
エアコンの冷暖房に冷媒ガスと呼ばれるガスを使用しています。
もしポンプダウンをせずエアコンを取り外してしまうと冷媒ガスが大気中に放出されてしまいます。
冷媒ガスが大気中に放出されてしまうと地球温暖化やオゾン層を破壊してしまいます。
ポンプダウンを行うことで環境保護とエアコン移設時の冷媒ガス不足を防げます。
まずは道具が必要
最低限必要な道具
- プラスドライバー
- 六角レンチ
- モンキーレンチ、スパナ
あれば便利な道具
・ゲージマニホールド
ゲージマニホールド(圧力計)があれば感覚によるポンプダウンではなく
冷房運転時のガス圧とフロンガス回収時のガス圧低下を確認しながらより確実なポンプダウンが可能です。
ポンプダウン手順
エアコン室外機のカバーを外し、銅管のバルブキャップを2つ左に回して外します。
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強制冷房運転(応急運転)を行います※強制運転については各メーカー方法変わります。詳細は長くなるので最後に説明します。
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細い銅管パイプ側のバルブを六角レンチで右回しで閉めます。
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3分ほど強制冷房運転(応急運転)を行ったあと、太いパイプ側のバルブを右回しで閉めます。
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強制冷房運転(応急運転)を止め、室内機側のコンセントを抜きます。
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銅管のバルブキャップを閉めます。
以上でポンプダウン完了です。
後は銅管のナットを外してエアコンを取り外していきます。
ナットを外した際ブシューとガスが漏れてる音が続く場合、ポンプダウンが不十分です。
再度ナットを締め直し、強制冷房運転(応急運転)開始からやり直しましょう。
参考動画
こちらの動画が参考になります。
ゲージマニホールドを使ったポンプダウン方法です。
強制冷房運転について
商品によって強制冷房運転のやり方が変わります。
ルームエアコンの強制冷房運転方法とお問い合わせ先を紹介いたします。
強制冷房運転(応急運転)時に室外機が動いているか確認してください。動いていない場合応急運転に失敗しています。
強制冷房運転(応急運転)のつもりが暖房運転になっていないかも注意してください。
パナソニック
室内機についている応急運転ボタン、強制冷房運転を5秒以上押し続けると【ピッ】と音がします。
お問い合わせ先
パナソニック株式会社
ホームアプライアンス社
エアコンビジネスユニット カスタマーサービスグループ
TEL:077-567-9811
東芝
応急運転・強制冷房運転・自動運転のいずれかのボタンを運転停止中に10秒以上長押しします。
お問い合わせ先
東芝エアコン空調換気ご相談センター
フリーダイヤル : 0120-1048-00
携帯電話・PHS : 0570-78-3885(通話料金:有料)
FAX : 0570-02-1048(通話料金:有料)
受付時間 : 365日/9:00~20:00
富士通
応急運転ボタンを10秒押します。
緑の運転ランプとオレンジ色のタイマーランプが点滅します。
お問い合わせ先
(株)富士通ゼネラル コールセンター
TEL:0570-089-333(ナビダイヤル)
PHSからのご利用は、TEL:044-857-3000
ダイキン
本体の『運転・停止』ボタンを5秒押します。
お問い合わせ先
24時間365日受け付けております。
0120-88-1081(全国共通フリーダイヤル)
FAXでのお問い合わせ 0120-07-0881(FAX専用フリーダイヤル)
http://www.daikincc.com(ご相談対応ホームページ)
日立
応急運転スイッチを5秒以上押します。
お問い合わせ先
日立家電エコーセンター
TEL 0120-3121-68
FAX 0120-3121-87
三菱電機
応急運転ボタンを押すと強制冷房運転を開始します。
お問い合わせ先
三菱電機お客さま相談センター フリーコール 0120-139-365
携帯電話・PHS 03-3414-9665(有料)から
三菱重工
本体電源ボタンを5秒以上押し続けます。
お問い合わせ先
三菱重工サービスフロントセンター
フリーダイヤル 0120-975-365