これまで使われていたR22ガスはオゾン層を破壊する影響があるので、オゾン層保護法の規制により徐々に使われなくなっています。
R22の代わりに現在使われているR410AとR32の違いについて説明いたします。
冷媒ガスの特性表
ガス名 | 冷媒の構成 | オゾン層破壊係数(ODP) | 地球温暖化係数(GWP) | 燃焼性 |
---|---|---|---|---|
R22 | 単体 | 0.05 | 1810 | 不燃 |
R410A(R32/R125) | 混合(1:1) | 0 | 2090 | 不燃 |
R32 | 単体 | 0 | 675 | わずかに燃える |
従来のR22とほぼ同等の性能です。
飽和温度がR22より高いので運転ガス圧が1.6倍と高くなっています。
R32とR410Aの比較
- R32はR410Aよりガス圧が高く、ガス漏れ防止の配管フレア加工が重要
- R32は地球温暖化係数はR410Aの1/3以下
- R32は単一冷媒なので、再充填可能
- R32は微燃性あり
- R32は液もしくは気体のどちらでも充填可能。R410A液充填のみ
充填について
再充填は冷媒配管内に空気が入っていない場合に限ります。
混合冷媒のR410Aは冷媒抜け時にガスの比率が変わってしまうので、抜けた冷媒ガス分だけ追加充填はできません。
ガスの比重が変わってしまうと能力が低下するので、一度冷媒を抜いて再度充填する必要があります。
危険性について
R410Aは不燃に対しR32は微燃性があり、微燃性の通り通常は燃えませんが大気中の空気濃度が14%~30%にガスが引火します。
ガスが燃えてしまうとフッ化水素やカルボニルフルオライドが発生します。
これらは強い毒性を持っており毒性は青酸カリに匹敵します。
通常使用時はテストされているので大丈夫ですが、もし地震などが起きて2次災害発生を考えるとぞっとしてしまいます。
詳しくは東日本大震災に伴うフロン等の大量排出をご覧ください。
冷媒ガスの今後について
R410Aが主流に変わりオゾン層を破壊性はなくなりました。
今後は地球温暖化係数を減らしていく研究が進んでいくと考えられます。
実際R410Aから地球温暖化係数が少ないR32へ移行の流れがあります。
R410AからR32へ移行
これまで主流はR410Aでしたが、家庭用エアコンについては移行が進みR32が主流になっています。
店舗用エアコンや業務用エアコンは今のところR410AですがR32に移行の流れです。
ビル用マルチエアコンだけは別で高圧ガス保安法の関係でR410Aが使われています。
高圧ガス保安法の改定でR32,R1234yf,R1234zeが不活性ガス扱いに緩和されます。
今後R32に移行していく可能性があります。